中古マンション購入の相談をしていると、
後から「もしかして失敗だったかもしれない」と感じている方には、
いくつか共通するパターンがあります。
立地が悪かったわけでも、
物件が極端に古かったわけでもありません。
話を聞いていくと、
多くの場合、問題は判断そのものではなく、判断の進め方にあります。
それは、
物件・リノベ・お金を、別々に考えてしまったことです。
よくある落とし穴
これまでの相談で、特に多いのが次のようなケースです。
- 物件だけを見て「これでいい」と判断してしまう
- リノベ費用は「あとで何とかなる」と考えてしまう
- ローンが通るかどうかだけで決めてしまう
どれも、ひとつひとつを見ると間違いではありません。
むしろ、ごく自然な判断です。
ただ、問題になるのは、
それぞれを別々に決めてしまうことです。
「失敗」に見える原因は、判断の順番
中古マンション×リノベでは、
- 物件
- 工事内容
- 資金計画
この3つは、強くつながっています。
どれかひとつを先に固めすぎると、
あとから他が噛み合わなくなることがあります。
たとえば、
- 思っていた間取り変更ができなかった
- 工事費が想定より大きくなった
- 結果的に毎月の支払いが苦しくなった
こうした結果が重なると、
「この物件、失敗だったのかも」という感覚につながります。
でも実際には、
物件選びが下手だったわけでも、情報が足りなかったわけでもない
というケースがほとんどです。
問題は「能力」ではなく「整理」
相談を受けていて強く感じるのは、
これは知識量や判断力の問題ではない、ということです。
多くの方は、
- しっかり調べている
- 真剣に考えている
- 何となくの勢いで決めているわけでもない
それでも、判断が苦しくなってしまう。
その原因は、
考える順番が整理されないまま進んでしまうことにあります。
物件を決めてから考える、の怖さ
よくあるのが、
「いい物件が出たから、とりあえず押さえたい」という流れです。
確かに、中古マンションはタイミングが大切ですし、
良い条件の物件はすぐに動く必要があることもあります。
ただし、
- この価格帯で、どこまでリノベできるのか
- 工事費が増えた場合、どこを削れるのか
- そもそも、なぜこの間取りにしたいのか
こうした整理ができていないまま物件を決めてしまうと、
あとから調整できる余白が一気に減ります。
「ローンが通る=無理がない」ではない
もうひとつ多いのが、
「ローンが通ったから大丈夫だと思った」というケースです。
金融機関の審査は、
あくまで「返済可能かどうか」を見るものです。
- その暮らしが続けやすいか
- 将来の変化に耐えられるか
- 気持ちの余裕を保てるか
こうした部分までは、判断してくれません。
だからこそ、
「通るかどうか」だけで判断すると、
あとから違和感が出てくることがあります。
判断を一度、横に並べる
イエシカルラボでの相談では、
いきなり「この物件がいい」「この工事が必要」と
結論を出すことはしません。
まずは、
- 物件
- リノベ
- お金
この3つを一度、横に並べて整理します。
どれが先で、どれが後かではなく、
「この判断をしたら、他にどう影響するか」を一緒に見ていきます。
決めることより、「決められる状態」をつくる
中古マンション購入は、
早く決めることが正解とは限りません。
大切なのは、
- なぜ迷っているのか
- どこで判断が止まっているのか
- 何が分からなくなっているのか
を言葉にできる状態になることです。
そこまで整理できると、
- 今は動かない
- 条件を少し変えて探す
- この方向で進む
といった判断を、
自分で選べるようになります。
「失敗しない」より「後悔しにくい判断」を
中古マンション×リノベに、
完全に失敗のない選択はありません。
ただ、
後悔しにくい判断の進め方はあります。
もし今、
- 何から考えればいいか分からない
- 条件はあるのに決めきれない
- このまま進んでいいのか不安
そんな感覚があるなら、
それは能力の問題ではなく、整理のタイミングかもしれません。
最後に
イエシカルラボでは、
「買うかどうか」を決める前の段階から相談を受けています。
物件が決まっていなくても構いません。
むしろ、迷っている状態の方がご相談いただくケースは多いです。
もし今、
「このまま探し続けていいのか分からない」
「何から整理すればいいか分からない」
そんな状態であれば、
一度立ち止まって、考える順番を整理してみるのもひとつの選択です。
イエシカルラボでは、
中古マンションを買うかどうか決める前の段階から、
状況の整理をお手伝いしています。


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